Lの骨の髄まで

Lな私の、Lだった私の、恋愛や日常についてなどなど…

美山先輩

今回は中学から高校時代に好きだった、美山先輩という人について書いていきたいと思います。

 

時系列が前後してしまうのが本当は嫌なのですが、中学高校をまたいでいるので、この辺で書いておくか~といったような気持ちです。

 

中学から高校時代とは書きましたが、実際には他の人を好きな時期も多分にありました。しかし期間としては4年間という長期なので思い出深いのでピックアップして書きたいなと。

 

そしてこの方が思い出深いのは、そう、

 

「めちゃくちゃタイプだったから」

 

この一言に尽きるでしょう…。

 

それでは思い出話、いってみましょう。

 

 

出会ったのは私が中学1年生の春、部活見学の時でした。

キャプテンだった彼女はキビキビと場を取り仕切り、しっかり者のお姉さんという印象でした。

一通りの見学が終わり、最後に部のパンフレットを手渡された時にお顔が見えて、一目で

「えっっ!めっちゃ美人っ!!!」

となりました(笑)昔から惚れやすい…。

 

もともとは他の部活に入ろうとしていたのですが、先輩を見てしまったので仕方がない、お近づきになりたかったので先輩がいる部に入部を決めました(単純)。

 

実際に入部してみると美山先輩はキャプテンだし2学年上だし、すごい厳しくて(笑)

私の同級生からは恐がられていたし、2年生からは少々疎まれていました(爆)

 

美山先輩は部活のキャプテンだけでなく、生徒会の副会長を務めていたり、学業でも優秀だったりと、当時の私からしたら「尊敬!!」って感じで、学年も2つ離れていることもあり、声をかけるのすらためらわれるような存在でした。

それは他の1年生も同じことで、そのことが余計に先輩の価値を高めていたのかもしれません。

肩につくくらいのワンレンの髪はいつもサラサラで、顔は戸田恵梨香水川あさみを足して割ったような顔だったと記憶しています。

(じゃあ私がそのお二方の顔が好きかというとそれは違うのです。まあ好みも変わりましたしね…)

 

美山先輩は美しくて強くて。

こんな風になりたいとか彼女にしたいとか友達になりたいとか、そういうことに考えが及ばないほど、憧れていました。


恋に対する熱量が半端ない私は、何かにつけて先輩に話かけられるネタを探し、先輩の目に留まるように部の中でも積極的に動き回りました。

とりあえず喋れれば道化でもなんでもよかったので、先輩に喜ばれるような、笑いが起きるような話題を心掛け、人懐っこくておもしろい後輩を目指したわけです。

 

そんな努力が功を奏して、1年生で私だけあだ名を付けてもらうことに成功しました。(変なあだ名なので秘密ですが…)

 

先輩が引退してからも何かにつけて連絡して…

と、ここまで書いて思い出したのですが…

どうやって連絡先を交換したのか、まったく覚えていない/(^o^)\ナンテコッタイ

たぶん、「先輩に会えなくなって寂しいので、アドレス教えてください」みたいなこと言ったと思うんだけど…。

あれ?電話で言ったんだっけ? たしか号泣しながら言わなかったっけ?

なんかもう、記憶が彼方なので思い出すの諦めます。

 

とにかく、1年生で唯一ゲットした先輩の連絡先にしつこいくらい連絡してました。

引退後も部室に置きっぱなしになっている先輩の備品を甲斐甲斐しく手入れしたり、カビが生えないようにシリカゲル入れたり…(笑)

 

と、まあ、こんな具合で大好きでしたが、先輩の引退後には新たに同じ部活内の先輩を好きになってしまったのですが。

美山先輩が卒業の時には、私の気持ちは別の先輩にあったので、美山先輩からはスカーフやネームをもらいませんでした。(薄情)

 

ただ、気分屋の私の悪いところで、ふと思い出したときに恋しくなって連絡を取るとかをしていました。

私が2年生の時の大きな大会前も、先輩が練習相手として駆けつけてくれたり、大会本番も「お時間あったらで構いませんので、見に来てください」とお願い(懇願)して見に来てもらったりと、後輩としてかわいがってもらっていたと思います。

 

その、2年生秋の大会以来はそんなに連絡は取っていませんでしたが、先輩が通っている高校に進学することになったときとかには連絡していたと思います。

 

 

そして、晴れて高校生になった私は集会などがあるたびに先輩を探していました。

 

久しぶりに見た先輩はやっぱりきれいで、でも久々に会ったせいか少しよそよそしかったです。

 

その時には(例に漏れず)他に好きな先輩がいたのですが、美山先輩を見たら気持ちが昔に戻っていくようでした。

 

私は得意の猛攻撃をしかけ、頻繁に連絡し、高校生だからどこかに遊びに行けないかななんて期待を抱いていました。

 

たぶん、そういう、「後輩からの好意」を少し行き過ぎた私の言動に、先輩は気づいてしまったのかもしれません。

 

メールの返信が遅くなったり、下手したら来なかったり。

私が「卒業するときに、先輩のジャージほしいです」と言ったのにも、

「他の人にあげるかもしれないからごめん」という旨の、少し迷惑そうな印象を受ける文で断られてしまいました。

 

同性の後輩にジャージをあげるというのはよくあることだったので、本当に先約があったのかもしれないけれども、メールから漂う雰囲気で、もう先輩にあまり関わらない方がいいのだと悟りました。

 

先輩を慕っていた私からしたら相当なショックでしたが、正直、どれだけショックだったのかは覚えていません。

記憶って、強いものでもいずれなくなっていくのだなあと。(だからこうやって文に残しているというのがあるのですが)

 

とにかく、迷惑をかけたくない、これ以上怪しまれたり嫌われたりしたくないと、先輩への長きに渡る(途中たくさん浮気しましたが…)恋心を封印しました。

 

それでも、先輩が卒業する時にはお祝いの言葉を送りたいと思い、メールをしました。

これからどのような進路を歩むのか、聞きたい気持ちを抑えて、シンプルにおめでとうと、これからも頑張ってくださいと。

返ってこないかもなーとは思っていたのですが。

 

結果的に、返信は来ました。

当時流行っていたデコメールで装飾された、カラフルなメールでした。

内容は、ありがとう、がんばるね、あなたもがんばってね、というような、私のシンプルなメールに対するシンプルな返信でした。

 

だけれども、先輩がメールの返信をくれたことが嬉しくて。

もう会えないことが寂しくて。

昇降口で、友達のいる前で、泣きました。

 

 

 

それから私は先輩のアドレスを消去して、自分の中からも完全に消し去ることにしました。

 

それ以来、先輩とは連絡を取っていません。

 

会ってもいません

と言いたいところですが。

 

実は一度、見かけたことがあります。社会人になってからです。

 

職場の飲み会の2次会でカラオケボックスに行ったときに、そこに店員としてフロントに立っていました。

高校卒業後の消息は一切不明だったので、かなり驚きました。

 

目が合った気がしました。

でもきっと、あの頃と印象が変わった私には気づかなかったんじゃないかな。

 

先輩は、あの頃のままでした。

 

でも、あれから数年、たくさんの素敵な女性を見てきた私からしたら、当時ほどの輝きはありませんでした。こうやって時は流れていくんだなという寂しさと救いを感じました。

 

偶然の再会から現在まで、すでに数年経っています。

 

先輩、お元気でしょうか。

 

あの頃の私の目には、キラキラしたあなたが眩しかったです。

青春の一時を共にした後輩として、今もどこかで幸せであることを祈っています。